反響 -1

《流通するなかで装丁され、かたちづくられていく本の形。とても想像力が刺激されます。到着が今から楽しみです。》版画家・T.M.さん

《想像したとおり、蜻蛉のように軽やかに、また切っ先のごとく鋭角に…。》ギャラリスト・S.Y.さん

《初版40部は顔の見える読者の数であり、コストを回収するのに必要最小限の部数。さらに不特定多数の読者もネット書店を通じて本を知り、購入できる。親密さと開放性を併せ持つ流通システムだ。》日本経済新聞2010.10.11朝刊「文化往来 初版40部、詩人が問うミニマムな書籍流通」

《お見事。》装幀家・菊地信義さん

《非常に繊細な造本ですね。(略)平出さんからの詩がポストに入っていたら……、素晴らしいですね。非常に手の込んだ造りで、ZINEと呼んでいいかどうかわかりませんが、既存の流通システムに対する考え方は、非常にZINE的だと思います。》グラフィックデザイナー・服部一成さん 「JAGDA REPORT」vol.188

《美しいラブレターのような『夢のかたち』》澁澤龍子さん

《造本の見事さはさることながら、詩篇の瑞瑞しさに打たれました。生後、初めて降られた雨滴のような…》T.Y.さん

《電子出版、ネットでの販売と、本の作り方、流通が、大きく変わってきました。岩波も取り組みが遅れていましたが、対応を検討し始めております。先生の試みが、これからの出版の主流になっていくかも知れません。出版社には、脅威です。》岩波書店・Y.S.さん

《「雷滴 その拾遺」、その稠密な言語の結晶度にいくたびも目を濯ぎ、造本の美しさに膝を打ちました。》J.K.さん

《02、落手。美しい造本、なかんづく紙面設計の巧緻に瞳が吸い寄せられました。03、今から楽しみでなりません。》J.K.さん

《無事に雷滴、受け取りました。ゆっくりと、味わいつつ拝読したいと思っております。平出さんの書かれるものは、独特な静謐な世界が優しく心に沁み入ってくるようで、とても好きです。》A.T.さん

《平出さんは、経済がグローバル化し、国民文学が後退する中で、国境を越えた電子書籍や自家製出版物を郵便で読者に直接届ける「極小出版(ミニマムプレス)」などの新たな可能性を肯定的に捉えた。》朝日新聞2010.12.11朝刊「日中韓 文学者が語る「今」」

《平出氏は、同じ基調講演の中で、「文化が根付かない」と言われてきた北九州市の特色を、「交通」をキーワードに語り直し、蓄積されていくものとしての「文化」に対して、流動し、混ざり合うものとしての「文化」の可能性を説き、三カ国の作家の「精神の交通」への期待を語った。》平野啓一郎「「アジア文学」への道」 「文學界」2011.02

《平出隆氏は、まず、フォーラムが北九州で開催された経緯を語り、本自体が封書のかたちで作者から読者に届けられる「極小出版(ミニマム・プレス)」の試みなどを紹介した。その中で、1990年代に起こった世界経済の一極構造化と、インターネット通信技術の革命についてふれ、各国の文化そのものが無効となりはじめて、「国民の文化」という概念が後退しつつあると指摘したが、これがフォーラム全体をつらぬくテーマのひとつでもあったのだろう。》青来有一「時代の波にどう応じるか」「文學界」2011.02

なんと8頁、初版第1刷40部なのに、ちゃんとアマゾンで売っている。ynytk

何と親密な距離にある書物….!はたまた、ささやかなオブジェ?ship_ahoy

それにしても、何という軽やか且つ繊細極まりない造本….!
el-sur

このページに寄せられた文章、本をCDに置き換えたときに、自分の思いと通ずるものを感じた。Shu_Yamagami

紙には夢がある、と、思います。umemina

平出隆『雷滴 その拾遺』が届いてから、日に何度も手にとっては眺めている。タイトルと著者名の間に貼られた正方形の宛名シール、加納光於のささやかだが強い図像、120円切手(百舌)の下に銀色で書かれた「th」という署名、そして封を開けると顔を見せる奥附。美しい。消印の角度までも。 atowel